2024/05/31
39歳 給料が歩合制の現職では休むと無給になってしまう 思い切って1日だけ休みを取って集中して転職活動した 関口さん
□□□□関口さんの略歴□□□□
● 年齢39歳
● 経験社数3社
● 転職回数2回
● 営業職
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東海地方出身の関口さんは、大学卒業後、
地元の東証一部上場企業に入社します。
「この会社で仕事をするのは5年間だけ」
そう決めて関口さんの社会人人生はスタートしました。
と言うのも、関口さんの親戚は製造業を営んでいて、
いずれは親戚の会社で仕事をすることが決まっていたのです。
ですから、この会社では、社会人の基礎と製造業の仕事の基本を
身につけるための修行が目的でした。
入社から5年後、関口さんは東証一部上場企業を退職し、
親戚の会社に転職する準備を整えていました。
ところが、親戚の会社に転職することは叶いませんでした。
ちょうどこの時期にリーマンショックが親戚の会社を襲い、
親戚の会社の業績は急激に低迷。
身内と言えども、新しく人を雇える状況ではなくなってしまったのです。
「当時、私の地元では、製造業全体がリーマンショックの打撃を受けて、
どの企業も採用熱は冷めきっていました。
半年間、地元で転職活動をしましたが、
まったく先が見えなかったので、東京に出ることにしたんです」
地元での転職を諦めた関口さんは、
東京で人材派遣会社の営業職として転職を成功させます。
未経験の業種で、営業職という未経験の仕事での再スタートとなりましたが、
関口さんはメキメキと頭角を現し、
予算200%達成や社長賞受賞など、輝かしい実績をあげていきました。
さらに私生活でも結婚、そしてお子さんの誕生など順風満帆な日々を送ります。
「地元にいた頃は、自分が営業に向くとは思っていませんでした。
でも、この会社で営業の実績をあげて、営業職として自信がついたんです。
自分はもっと稼げるんじゃないか?
他にもっと稼げる会社があるんじゃないか?
そう思い始めたんですよ」
営業職としての自信をつけた関口さんは、
より実力主義で歩合制の給与体系の不動産会社に転職を決めました。
ところが、待っていたのは厳しい現実だったと言います。
「毎日毎日、新規のお客様へ飛び込みで訪問して見込み客を探すんですが、
難しいんですよ。
中には話を聞いてくれる人もいますが、
冷やかしの人もいたりして、注文までは困難な道のりなんです。
注文を取らないと、給料は本当に少ないですし・・・。
1年頑張りましたが厳しいです。
このままでは、家族を養えなくなります」
担当コンサルタントとの最初の面談では関口さんからは、
営業職としての自信は感じず、焦りの色が見受けられました。
そして、関口さんは続けます。
「他の紹介会社さんからは、不動産系の会社ばかり紹介されています。
前職がゴリゴリの不動産営業ですから、仕方がないんですけどね。
でも、次は不動産系は考えていません。
給与は一般水準で良いので、
固定給で安定性の高い会社を希望しています。
なんですけど、それを紹介会社さんに伝えると、
パタリと紹介案件が止まってしまうんです。
日本転職センターさんにも、やっぱり不動産系の案件しかないですか?」
確かに、関口さんの経歴だけを見れば、
他の紹介会社が不動産系の会社を薦めるのはうなずけます。
しかし、今回の転職理由と、営業職として自信を深めた前々職時代の営業方法や
成功体験を聞けば、お薦めしたい求人は違います。
担当コンサルタントは、関口さんに法人営業の求人を2つ提案し、
関口さんはその両方に応募を決めたのでした。
ところが、関口さんの転職活動には、大きな問題があったのです。
現職は休みもなく、朝から晩まで営業ずくめで、
転職活動の時間が取れないというのです。
歩合率の高い現在の給与体系では、
営業を休むことは収入が止まることを意味しています。
大切な家族を養えなくなる、ということになるのです。
「書類選考を通過したら、思い切って休みを取って面接に行きます!
そして、その面接で勝負します。
なので、ぜひ、書類選考を通過するように協力してください!」
意を決した関口さんの表情を思い出して、
担当コンサルタントの推薦文にも力が入ります。
そして、無事に2社とも書類選考を通過した関口さんは、
約束通り1日だけ休みをとってくれました。
その1日に、なんとか面接日時を調整して、面接に臨んだ関口さん。
1社は残念ながら落ちてしまいましたが、もう1社からは内定を勝ち取り、
今も元気にその会社の営業職として活躍を続けています。
関口さん、転職成功おめでとうございます!
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